2009/03/19

海を渡った3匹の猫たち【1】

今回は、猫たちのこと。

オレゴン滞在には、私の愛猫3匹も連れてきたわけですが、
おかげさまで無事、何事もなく成田検疫を通り、長旅を終えることができました。


私一人の渡航でしたので、
機内もちこみ(荷物扱い)は一人一匹まで、二匹は貨物室へ(荷物扱い)。


帰る為の準備というのも、いろいろありました。
気付いた点、要注意な点、ちょっぴり長いですが、私なりに少しまとめてみたいと
思います。何かのお役にたてたらいいなあ。


渡航前の健康診断に、とまどうミル。


参照したのは「動物検疫」のHP。
http://www.maff.go.jp/aqs/

成田空港検疫所のHP
http://www.forth.go.jp/keneki/narita/

ペットの輸出入
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/index.html

よくある質問
http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/qanda/dogcatqaex.html

お世話になった支所

検疫第1課
〒282 ‐0011 成田市三里塚御料牧場1 ‐1 第1旅客ターミナルビル
電話:0476 ‐32 ‐6664 FAX : 0476 ‐30 ‐3011


USDA(United States Department of Agriculture)アメリカ連邦農務省(日本の農林水産省みたいなもの)
http://www.usda.gov/wps/portal/usdahome

「輸出入」というのが違和感がありましたが、家族意識があろうとなかろうと
ペットも、「もの」扱いというのはさけられない。ひえ。。。
成田空港検疫のスタッフのみな様は、敏速丁寧な対応でとても良かったです。
やはり、日本の方の仕事ぶりだな〜と思うことしばしば。
必要であれば、FAXやPCによるPDFファイルを送ってくださったり親切な
対応をしていただきました。


○重要!

日本とアメリカでのやり取りや必要書類の数は、こんなにいっぱい!


何かあった時のため、とにかくぜーんぶ手元に保管しておくのが大切っ。
必要書類は緑色で表記してあります。



まず、行き。
日本からアメリカ(オレゴン)へ入国する(輸出)
する際に、
入国条件として必要だったもので、持参したもの。

・狂犬病予防法に基づく動物の輸出検疫証明書(原本、コピー)
・日本の獣医師さん発行の 健康診断書 (狂犬病ワクチン、猫3種混合ワクチン、
  マイクロチップナンバー明記)

・日本の獣医師さん発行の 血液検査結果
・日本の獣医師さん発行の マイクロチップ装着証明書(日本で装着済み)

上記の検査などは、すべて出国前にすませます。
自分のペットが、世界中のどこへ行っても、どんなペットで、持ち主は誰で、
どんな健康状況なのか等が明確にわかる書類がすべて必要なのですね。
相手の国によって入国条件も違ってきますので、気をつけてください!
書式はペーパーですが、人間より詳しい動物用のパスポートを用意するようなものです。
なので、時間も労力も、お金もそれだけかかってきます。
人間用のパスポートをとる時の時間や、費用などたやすいものだ。。と思うくらい。


我が家の猫たちは、2匹が老猫なので、血液検査の結果が、規定以上の数値でなければ
飛行機に乗せることができないということで、ハラハラドキドキでしたが、
無事、その数値をクリア、一緒に渡航となりました。

狂犬病の抗体検査の有効期限も、日本は一年、アメリカ(オレゴン)は3年と、
違いがありました。これはビックリ。


今回の流れ。。。。。。。。。。。。。。。


帰国する時には、まず、


○重要!ここ大事! 出国180日前までに、狂犬病予防接種の抗体
ついていないと出国することができません。
6ヶ月前までには、抗体をつけておかなければならないのね。

それは済ませていたことに安心して。。。

○重要!ここもかなり大事!
出国40日前までの、日本検疫への申請をすっかり忘れていたの!

ひえーーー、出国2週間(14日前)、大慌てで検疫へ連絡。
「今回は、緊急でお手続きします」と言ってくださいました。よかった(涙)感謝です。。。
それからというものの、日本とアメリカでの書類を揃えること、猫たちの検査、
USDAの裏書き(エンドース)をもらうため、セーラムにあるUSDA(アメリカ農林水産省)へ、それはそれは冷や汗ものな時も多々^^;

人間だもの、一度で済ませられていたはずの検査内容の抜けがあり、また病院へ連れて行く
ことになったり、日本検疫の方たちの言うことが違ってたりもあって、
「ちゃんと一緒に出国できるのだろうか」

という、

一抹の不安と焦りは、出国5日前まで続きました。



そして、帰り。
アメリカから日本へ入国する(輸入)する際に、
出国条件として必要だったもので、持参したもの。

・狂犬病予防法に基づく動物の輸入検疫証明書(原本、コピー)
・アメリカの獣医師さん発行の 健康診断書
(狂犬病ワクチン、猫3種混合ワクチン、
 マイクロチップナンバー明記)

・アメリカの獣医師さん発行の 血液検査結果

・日本の獣医師さん発行の マイクロチップ装着証明書(日本で装着済み)

・USDAから裏書き(エンドース)をもらった日本推奨証明様式のフォームAとC
・日本検疫が発行した動物の輸入に関する届け出受理書

入国の48時間以内の健康診断結果を持って出国が望ましいという日本検疫の 規定だけれど、実際、どー考えても物理的に非常にあぶなっかしいのね。
何かあった時に(書き損じや、ミス、不明瞭などなど)飼い主とペットが一緒に出国
できないということも考えられるので、出国10日前でもいい、と、検疫からの 緊急の依頼で、大慌てでアポイントを早めてもらって、飼い主、ドクター、友人とも、
バタバタしました。
ここは惑わされずに10日前くらいには健康診断を終えて、検疫さんとのやりとりを
すすめるほうが絶対にいいと思います。

※検疫さんへご提案♪

もう「10日前までに」、、、って、改訂してしまったほうがいいと思います^^/
そのほうが、みんな戸惑わないと思うのですが。。。

何せ、usaの場合、言葉の問題もあるため、ドクターとのやりとり、アポの変更と検査の
依頼の理由を細かく説明することなどが大変だったです。
そのため、どーしても困った時には、英語の堪能な友人に通訳していただき
助けてもらいました。

こんなことも考慮の上、慌てないよう、早め早めの準備をおすすめします。

ーーーーーーーーー

猫たちの検査がひととおり済んだら、

アメリカのドクター発行の書類をFAXすること数回、やっと日本検疫が許可する
書類を作成することができます。
日本様式のフォームAとC。



アメリカのドクター発行の書類に、1つでも不備があっても
日本へ渡ったものの、ペットたちは、成田空港で最大180日の係留を余儀なくされます。

ちなみに猫一匹/一泊 3000円くらいするそうです。検疫のスタッフの方が
心配そうに言っていました。
うちは3匹。一日係留となれば、約1万円の出費となりますし、なにより
猫たちにとって大きなストレスとなりますから、ここも慎重にすすめました。

中には、最大180日係留するペットや、係留期間にストレス体毛が抜け落ちてしまうとか、
不運なことに、命をなくしてしまう子もいるそうで、ここは飼い主としてがんばり
ところなわけです。

ホームドクターも、「不備があった!」と、雨の中書類を届けてくれたことも。


アメリカを出る際に絶対に必要と成田検疫から言われていたもの。

日本様式のフォームAとCに、USDAのエンドース(裏書き)をもらったもの。
渡米の際持参した「狂犬病予防法に基づく動物の輸出検疫証明書」の原本

これらももちろん、何度か検疫、アメリカのホームドクターとのやりとりがありました。
ミスがあれば、検疫さんから、

「動物検疫にご協力いただき、ありがとうございます。
いただいた届出内容では不備になります。つきましては・・・・」

という、クールなお返事がこれでもかというくらい何度もあります。
まあ、あちらさまも真剣ですからね、安易にOK出したものの、不備があれば
大変なのは同じですもん。

「証明書(USDA裏書き前)を取得しましたら、
こちらまでFAX下さい。内容確認し、不備がなければ受理書を発行します。」


裏書き前というのは、USDAに提出する寸前の書類。
たとえ、USDAがOKを出しても、もし不備があれば、やっぱり成田で足止めなため、
提出する前に、「本当にその書類でいいのか」を、検疫が確認するわけ。

「検疫さん、USDA信じてないの?」


いいや、万が一に備えてです^^よね?
ほんと、すごい。。。。。日本のみなさん。


そりゃ、私も以前仕事してた時は、このような「重箱つつき仕事」というのは、
基本的な仕事をスムーズにするため、関わるみんながすべてハッピーでいる為には、
あたり前だった気がするけれど、忘れてた。
オレゴンでのほほ〜んとしていた私にとっては「細かっ!」と感じることもあったわね。
ほんとに、これは大切なのです。


やっと、検疫さんからメール。

動物検疫にご協力頂きありがとうございます。 訂正後のFormACに問題がない事を確認致しました。 FormACの上部のApproval No,に受理番号(N○○○○○○○○○+個体ごとの枝番号)
を記載した上でUSDAからのエンドースをご取得下さい。

また、2009年3月○日に到着する動物の輸入に関する届出を受理しました。
このメールが来た時の嬉しさったらなかったです。
これで初めて、受理された、つまり「出国していいよ」って許可書なのね。

そしてフォームA、Cとアメリカのドクター発行の健康診断書を持参してUSDAへ。


これで晴れてエンドースをもらって、帰国を待つのみ。終ったも同じね!

と、

思いきや、、、、



【2】につづくっ!

3 件のコメント:

Baku さんのコメント...

初めまして。Bakuと申します。突然の書き込みをお許しください。どうしても教えていただきたいことがあり失礼致します。

来夏にサンディエゴに転勤が決まりそうなのですが、我家には18歳になるおばあさん猫がいます。
18年一緒に暮らしてきた猫なのでなんとか一緒に渡米させたいのですが、事前に受ける健康診断に基準値があると拝見して不安になりました。
年齢の割にとても元気だし、国内引越しも多々経験してきてるし・・・と思ってはいるものの、やはり18歳で(渡米の時には19歳になっている可能性も)健康基準に達するか心配で。。。

ぜひ事前に診断項目・基準値を把握しておきたいのですが、検疫所などのHPではその記述が見つけられませんでした。
usaさんは、どちらに問い合わせをされたのでしょうか
もしご記憶されていましたら、ぜひ教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

usa@オレゴン さんのコメント...

Bakuさん、初めましてこんにちは!

18歳の高齢猫さんがいらっしゃるとのこと、
長生き猫さんですね♪長い年月を一緒に過ごされたので、「何があろうと一緒!」というお気持ちほんとにわかります。
私が知っている限りのおこたえをさせて頂きますね!!


>usaさんは、どちらに問い合わせをされたのでしょうか

はい、

○成田の動物検疫所へ「電話」をして、
渡航の条件などをうかがい、渡航までを担当してくださる「動物病院」でいろいろな打ち合わせをしました。



猫が渡米できる条件としましては、まず年齢は
関係なく、すべてその猫の健康状態がすべてです。
来夏といいますとあと半年余りありますので、
Bakuさんの猫さんの健康状態も今と変わる場合
もあります。
かかりつけの動物病院の先生によると、動物というのは、
「現在健康であっても、たったの1週間で病気にかかり気付かないでいるとそのまま…ということにもなる」そうです。
私の経験上でもほんとにそう実感しています。

特に高齢だと、病気になった時に回復する体力が
若い猫よりもないために、細心の注意をもって
接してあげないとダメだとのこと。
それに、渡航する場合は渡航直前の健康診断結果に
よって渡航の可否が決まるので、まずはかかりつけの動物病院の先生にうかがって何でも相談
されてください。

渡航をした猫を担当された経験のある病院でみていただくほうが安心ですよ。
基準値も健康診断に応じて教えてくださいます。

猫との渡航は不安がいっぱいかと思いますが、
がんばってくださいね!



ここでは書ききれずお伝えしきれないことも
まだありますので、
もしよろしければ下記メールアドレスへ
ご連絡ください。


usaoregon@gmail.com

ではでは!!

usa@オレゴン

Baku さんのコメント...

早速のお返事どうもありがとうございます。
☆カレンダーへの登録もありがとうございます!
あと50日分ぐらいみたいなので何とかなるかも♪と期待してます。

猫の年齢による制限がないと伺ってひとつ安心しました。
基準値は病院で教えていただけるのですね!
確実に転勤が決まるのは渡航の3ヶ月前なのですが、とりあえずお話を聞いてこようと思います。
どうもありがとうございました。

アドレスも教えて頂いて本当に感謝します。
まだ何を伺ってよいかも分からない感じなのですが(一週間ほど前に急にわいた話でちょっと動揺してる感じです笑)
もう少し具体的なことを決める段階になったら、お尋ねしたいことが山ほど出てきそうです。
少し間が空いてしまうのですが、色々決める段階になりましたら、ぜひメールさせてください。

ペットの渡航経験をUPしている方はいても、
「老猫」の渡航という事になると、ほとんど情報がなかったんです。
usa@oregonさんがこんなに細かくUPして下さっていて本当に助かりました。

ブログにもまた遊びに来させてください♪
☆メールを出す前にはコメント欄で予告するようにします。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。